当ブログは18禁です

各記事において、曖昧な性描写を含む場合15禁、直接的な場合18禁と、ざっくりと年齢制限を設けております。しかし、全体的に偏った妄想世界なので、性に関して既に正確な知識を得られている方、現実と区別してフィクションとして楽しめる大人の方のみ、ご覧ください。

安請け合いに我失い(18禁)

2009年07月01日 01:55

「ね、どう思う?」
「なにが?」
「内井さん。日和と同じ大学だって、知ってた?」
「学部違うからな」
「内井さんは日和のこと知ってるって」
「栞と似てるからじゃねーの?」
「うん、いとこだって言ったら、納得してた。で、どう?」
「俺の感想?」
「そう、そのために日和に会わせたんだから」
「ダサい」
「ははっそりゃ日和からしたらね」
「栞はダサいのが好きなんだろ」
「そういうことになるかもね」


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食わせ者にLOVE(18禁)

2009年06月22日 22:17

 ベッドの中から二人でぼんやりとテレビを眺める。芸能人がカラオケで歌うだけという、意義の見いだしづらい番組が、なんとなく過ぎていった。
「お祝いに」
「ん?」
「歌ったりするんですか?」
「するかよ、そんなダセーこと」
 いや、惚れると思うけど。
「受けてたじゃないですか、この前のカラオケ」
「全員酔ってたからな。お前の『桜』も、なかなかだったぜ」
 俺の前髪をかき分けながら、ニヤッと笑う。
「あれは忘れてください」
 お世辞にもうまいとは言えない。俺は首を回して、少し顔をそらす。
「栞のこと、京介に聞いたんだろ」
 桜川さんが、ついでのように言う。
「……はい」
「あいつに、あまり近づくなよ」
「え」
 それって……?
 あわてて桜川さんの顔を見るが、無表情に近く、何かを考えているようで、とても嫉妬しているようには見えなかった。
「あいつとはいつも一緒だったから……」
 澤辺と同じことを言う。
「……俊哉なら大丈夫か」
 思い直して、くしゃと頭をなでられる。しかし、戯れに頬にキスされたことも、澤辺の胸で泣いたことも話していない俺は、胸がチクッと痛んだ。
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キャラ対話バトン

2009年06月18日 04:00

ご無沙汰しております。あなたのurajiです。
更新止まりすぎのこのブログに救いの手を差し伸べていただきました。
【キャラ対話バトン】ほんわかBL的。のベラさんからです☆
イッコクurajiが自キャラと会話しながら、お題に答えます。


『自覚あり・なし、一番甘え上手なキャラは?』


uraji「そういや甘え上手ってタイトルがありました」
富永「僕のこと?」
u「甘えた口調でSだったりするとかしないとか」
富永「おとなしく引き下がったでしょ。広尾くんなら、やっちゃってるよ」
広尾「当たり前じゃん。てか、パーティーのときトイレで、俺と富永さんと外人モデルとで、直樹イかせた記憶があるけど」
富永「ああ、なんかあるよねー」
「アリマスネー」
u「誰?!」
「クリスです」
u「よかった、名前あったんだ。それはきっと、誰かの妄想がヴァーチャルな記憶となって……」

直樹「俺、一時常にスカートはいていたような気が」
u「直樹はナチュラルにデフォルトがそうだった時期があります。女装話書いても、自分の中で新鮮味がなかった。今でもときどき、女子高生の超ミニスカだったりします」
直樹「ひゃひゃひゃ、ありえね〜」
u「マジでネコミミついてたことあったじゃん。にゃんこだったことも。そっちのほうが、ありえね〜」
直樹「あれ、意味不明なんだけど」
u「意味なんてナイサ」

大原「そうだろうな」
u「あ、甘えられ上手?」
大原「なんだそれ」
u「鉄郎→直樹→大原っていう甘えの関係」

鉄郎「俺、甘えてますか?」
u「年下攻めだけど、プライド高いから甘えられないみたいなところはあるかもしれないですね。甘える自分に自己嫌悪?」
鉄郎「甘えたいとか思わないし」
u「むしろ直樹に甘えてもらいたいのにそうしてもらえなくて、怒っちゃうところが、実は甘えていることだったり……」
鉄郎「なにそれ。篠原さんは大原さんに甘えすぎだとは思いますけど」
直樹「そうか?」
u「ひゃひゃひゃと笑ってりゃ何でも許されると思っている節があります」
直樹「そんなこと……」
鉄郎「ある」
直樹「え、へへ……」
u「甘え上手というタイトルも、直樹のことかもしれません」
直樹「しょーがないじゃん、大原が寂しがるからさ」
大原「誰がだよ。お前は俺じゃなくても、誰彼構わずだろーが」
鉄郎「お兄さんとか」
直樹「え、雅治?」
雅治「もっと甘えていいんだぞ」
直樹「ひゃひゃひゃ、うぜ〜」
u「じゃ、直樹は無自覚甘え上手ってことで」

鉄也「ちょっと待ったー」
鉄郎「マジでウザいのが来た」
鉄也「兄貴に譲ってやったけどさ、もうちょい押したら、おれイケてたと思うんだよね。直樹さん、甘えられると弱いんじゃねーの?」
直樹「それはどうかな」
鉄也「年下の甘えを受け入れてくれそーじゃん」
u「鉄也は自覚あり甘え上手ですね」
鉄郎「こいつ、甘えてるとは思うけど、上手か〜? 傍若無人なだけなんじゃねーの?」
鉄也「それが、憎めないんだって」
鉄郎「俺、憎める」
鉄也「妬かない、妬かない」
鉄郎「すげーイラッと来るけど」
直樹「ひゃひゃひゃ」
鉄也「ほら、許してくれてるじゃん」
大原「お前ほんと、甘口だな」
鉄也「それなんか、エロい」
u「しかし、あんまり印象に残っていないキャラが前に出ると、途惑わせてしまうかもしれません」
鉄也「それ、誰のこと?」
鉄郎「お前だよ。俺の弟ってだけだろ」
鉄也「えーu「それでは、無理やり他の主要キャラに登場してもらいましょう」

桜川「俺? 甘えたいと思ったことはないな」
u「駄目じゃん。“こんばんは、あなたの桜川です”って挨拶しなけりゃ」
桜川「そんなだせーことできるかよ」
u「甘えた振りしてエロいことはします」
桜川「そんなことあったか? 宮城」
俊哉「え。あのときの……?」
u「思い出しエロに突入」
俊哉「変な解説しないように!」
u「桜川は俊哉に甘えられるのがうれしいのでしょうか」
桜川「どうかな」
俊哉「桜川さんは、そんな、俺が甘えても……」
u「俊哉は甘えているっていうよりは、キャパがいっぱいいっぱいになっているだけかもしれないです」
俊哉「う……まあ、否定はしません」

u「要と大和の関係も受攻逆転しているだけで、以下同文ってことで」
要「わ、すげー省かれた」
u「うわ、しまった……」
大和「どうした?」
u「あいつ進行役にしたらよかった」
水谷「俺のことだろ?」
u「そうそう。今頃思い出しました」
大和「でも、大半の人、誰か分からないだろ」
要「ですよね」
水谷「要ちゃーん」
要「俺が言ったんじゃないですよ!」
水谷「俺より出番が多いくせに人気投票0票のお前に言われたくないんだよ。腐女子の皆様こんばんは、あなたの水谷です」
大和「さらっと言ったな」
要「真似できない特技ですね」
u「基本ここの住人に恥じらいとかないから」
大和「しかしこのお題、俺ら関係なさそうだな」
u「と、思うのですが……」
水谷「なんだよ?」
u「書いている本人が無自覚甘えキャラだったら、違うと思っているキャラたちも実は甘え上手かもしれないですね!」
大和「自分のことは、自己判断できないと」
u「まあ、そういうことですね。あれ? 声が、遅れて、聞こえてくるよ……」
大和「次に回す人は?」
u「最近、出不、精なんで、ストッ、ぷ、ということで……さよなら〜」


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王子に金物

2009年05月02日 00:11

「栞ちゃん、いつ発つって?」
「来月には」
「寂しくなるな」
「まあな」
「結婚祝い、一緒に買いにいったんだろ」
「なんで知ってるんだよ」
「うわさの的なんだよ、お前は。ついでに言うと、指輪直しに行ったのも見られてる」
「それであいつあんなこと……」
「誤解させたかもな」
「俺が結婚なんかするわけねーだろ」
「そうじゃなくてさ、お前が誰に指輪を贈るのか、一瞬でも期待したんじゃないのか?」
「俺は誰にも贈らないよ」


 どうやら桜川さんの結婚は破談になったらしいというのが定説になった頃
「結婚式ですか」
 シルバーのスーツを確認しているその背に問う。
「ああ」
「いとこの……栞さんの……?」
 桜川さんが黙って振り向く。
「指輪は……あの……」
 少しドキドキしながら尋ねる。
「餞別だよ。新婚旅行居残って、海外生活になるから」
 やっぱりそうだった。桜川さんの笑顔に胸をなでおろす。
「寂しくなりますね」
「まあ、最近はあまり会ってなかったし、あいつも幸せそうだからいいんじゃねーの」
 ポケットチーフを選ぶ。
「お袋も喜んでた」
「え?」
「あれ、お袋の婚約指輪。未来の嫁さんにやれって託されてたのを、ちょうどいいからリフォームしたんだよ」
「そう……だったんですか……」
 そんな大切な物を。
「俺は一生使うことはないからな」
 さらりと言われ、ドキリとする。
「覚悟が、できてるんですね」
 俺は、桜川さんと出会ってから、先のことは考えないようにしていた。でもきっと桜川さんは、俺と出会うずっと前から、普通の幸せは放棄してきたのだろう。
「自分の生き方で親孝行しようと思わないだけさ」
 準備が整ったようだ。これを着ると、花婿がかすむほど美しく決まることだろう。
「お前にはこれ」
 不意に投げられ、きらっと光るものを反射的に受けとめる。
「うわさのせいで、高くついたよ」
 手を開くと、例の宝石店のブランドロゴが入ったキーホルダーがあった。そして、その先には――
「オマケもつけといた」
「あ……」
 キーホルダーにつけるべきものといえば当然。桜川さんのとそろいのそれを手の中でじっと見つめる。
 桜川さんはさっさと風呂に去ってしまったが、俺の頭の中ではL-O-V-Eのリフレーンがいつまでも続いていた。



           
          
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飲み込みきれずに熱さあふれる

2009年04月27日 00:53

 翌日、職場では新たなうわさが加わっていた。あの後二人はデパートの生活雑貨売り場をうろついていたらしい。
「絵に描いたような美男美女だったな」
「桜川みたいな奴は、意外とぱっとしない女を選ぶんじゃないかと思ったけどな……」
 そんなわけないだろ。愛じゃないのだから。形だけの結婚ならば、絵になる相手を選ぶに決まっている。桜川さんが女に惚れるはずがない。だって桜川さんの心は――

一途なんだよ

 これ以上考えてはいけない。俺は思考のシャッターを下ろした。

 その日一日桜川さんは外回りで、その間うわさは社内を駆け巡った。張り付いた笑顔で心をガードしながら、それが通り過ぎるのを待つ。残業を終えた頃には、ぐったりとしていた。

 誰もいない喫煙コーナーで休んでいると、見たくない顔に会ってしまった。
「桜川さんなら、打ち合わせです」
「俊哉こそ、待ってるんだろ?」
 澤辺が笑う。食えない男前だ。
「こっちには戻らないと思いますよ」
 タバコも吸わずにここにいることをばつが悪く思いながら、小さく言い訳をする。
 そのとき携帯が震え、あわててメールを確認する。予想通り、桜川さんから直帰する旨を伝えるものだった。
「日和、もう帰ったって?」
「……はい」
「俊哉、疲れた顔してるな」
「あ……」
 頬にふれようとした手を思わず払ってしまう。
「早く帰って、日和にかわいがってもらえよ」
 気にせず澤辺が微笑む。そんなからかいが、ささくれた心臓に痛い。
「俺が……行ったって……」
 どうなるというのだろう? 結婚してもこの関係は続くのだろうか。桜川さんにとってはどちらも大したことではない。
「何か言われたのか?」
 俺は首を振る。桜川さんは何も言わないです、いつも。
「もう少し、信じてやれよ、あいつのこと」
 優しく言われ、奥歯をかみしめる。

「くっ……」
 こらえきれずにこぼれた滴は、澤辺の親指にすくいとられた。
「うっうっ……」
 そして、何度も頬をぬぐわれる。
 この人の前で、こんな醜態をさらしたくなかった。しかし、考えてみれば澤辺だけなのだ。すべてを打ち明けられるのは。桜川さんが心を許し、俺との関係を報告した相手。そう思うと、弱みを握られてしまったように、涙が止まらない。
 気づけば、腕の中に引き込まれていた。胸に顔を押し当て、はなをすする。髪の毛をくしゃくしゃとかき混ぜられる。そういえば桜川さんも、よくこういうなで方をする。

「日和は兄弟がいないからさ……」
 澤辺が静かに切り出す。
「俺が兄代わりみたいに、いつも一緒だった」
 そう、俺の知らない桜川さんの顔を知っている。彼になら、結婚のことも、指輪のことも、何もかも話しているのかもしれない。
 しかし、澤辺は唐突にこう続ける。
「それで妹代わりみたいのが、日和のいとこの栞。日和と少し似て美人だよ」
 俺はパチパチとまばたきを繰り返す。
「この度めでたく商社マンと婚約したって」
「それって……」
 澤辺の腕の中から抜け出すと、話の意図をくみとろうと、じっと顔を見つめた。
「大丈夫。日和はちゃんと好きだよ、俊哉のこと」
 思わずうなずく。
 気まぐれにキスをしてきたり、かと思えば、こんな風に慰めて安心させてくれたり、どちらが本当なのだろう? 何かたくらんでいるのだろうか。それともこの間のことはただの冗談で、実はいい人なのだろうか。
 澤辺の笑顔からそれを――うっ読めない。
 あまりにもさわやかに微笑まれてしまって見失ったが、心が折れかけていた俺は後者であると信じたかった。



           
          
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